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Author:越後屋
 アダルト限定のブログです。18歳未満の方は読まないでください。

 官能小説家越後屋と申します。SM変態小説を書いています。書いている本人も立派な変態です。それでもいいと言う方、よろしくお願いします。

『関西発文藝エロチカ』

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私は、作品の中だけでなく、現実でも緊縛を楽しんでいます。ここには、私の緊縛作品を掲載していきます。
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『オトコの子育て』終了
 今期の初め、このタイトルを見た時、胡散臭そうだなと思った。男には女にできない教育があるなんて、教条主義的な押し付けのドラマになるのかと思っていた。

 試しに見てみると、全然違っていた。六年前に子どもを捨てて出て行った駄目親父。戻ってきた今もフリーのライターで定期収入は無く、親としての威厳などかけらも無い。
「俺に子育てなんてできないよ~」
 なんて言いながら、けっこう、子どもの問題に真剣に関わっていったりする。そこが、なかなか良い。

 昨今の、過干渉容認の教育観をやんわりと否定して、子どもの自主性を尊重した教育、子ども目線に立った子育てを提唱している。お気楽ドラマに見えて、テーマはなかなかしっかりしている。そこも気に入った。

 感心したのは、駄目男を駄目男として描き切っていること。

 最近のドラマで不快なのが、全然魅力の無い器の小さい男を、シチュエーションだけで主人公に祭り上げていくようなドラマが増えたこと。こんな男が、こんなに女に愛されてるわけないだろう、とか、このキャラクターで、突然こんな恰好良いセリフはおかしいだろう、とか、なんでこう、主人公に都合の良い偶然ばかりが起こるんだよ、とか、もう馬鹿馬鹿しくて見てられないというドラマがたくさんある。

 今回の作品では、主人公の矢野篤は徹底して駄目男。でも、駄目男だからこそ出てくる発言が、必死に生き過ぎている人間の意表を突くような真実を言い当てたりもする。

 毎週、意味ありげに登場する家出した日の家族写真。家出の理由はなかなか明かされない。ああ、最終回で家出の理由が分かって、本当はただの好い加減な人じゃなかったのねで終わるのだなと思っていた。

 ところが、最終回で明かされる家出の理由も好い加減。それでいて、主人公の、実は誠実で心優しいキャラクターもちゃんと表現している。そこが良かった。最終回、それは今までのキャラじゃないだろという展開になると覚悟していた私としては、嬉しい裏切られ方だった。

 くっ付きそうだった高橋克典と国仲涼子も元のまま。小学生カップルになるかと思った二人もそのまま。もしかしたら、『オトコの子育てⅡ』をするつもりかもしれない。

 もしそうだったら、それも応援します。楽しみ、楽しみ。

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『僕たちの教科書』
 今夜の越後屋は熱く語るぜ。

 学園ドラマは、昔好きだった。「青春とは何だ?」とか、「これが青春だ」とか。まあ、当時の国民、みんなが見ていたからね。

 ところが、ある時期から馬鹿馬鹿しくって、見る気にならなくなってきた。

 だって、要するに、先生が正解で生徒が間違っている訳でしょ? で、自分の間違いに気付いた生徒が、
「先生、全て、あなたの言う通りです!」
「そうか、やっと分かったのか、○○! 偉いぞ!」
 そして、教師と生徒が感動と涙の抱擁!

 ソンナアホナ。

 これだけ教師の不祥事が続いている時に、教師が全て正しいんですってドラマ、馬鹿らしくって見てられるか! 尊敬されたければ、自分の身を慎めっての!

 そんな訳で、現在の時点での私のお薦めのドラマは『さよなら小津先生』だけ。

 このドラマのすごいところは、生徒の影響で、教師が成長していくところ。もちろん、生徒は生徒で成長していくんだけど、それ以上に先生が成長していく。その真摯な姿勢に心打たれました。最終回はもう、滂沱の涙。

 だが、もしかすると、『僕たちの教科書』はそれを越えるかもしれない。

 このドラマのすごいところは、学校の中に法律を持ち込んだところ。

 学校の中って、治外法権なんだよね。生徒は少年法で守られているし、教師は教育の名の下に、かなりのことをしてもお咎め無しで許される。

 このドラマでは、そんな学校の中に法律を持ち込んだらどうなるかという実験。要するに、学校の外で罪になることは、学校の中でも罪になるんじゃねえの? なんてことを言い出したらどうなるかという実験。

 今まで、無かったんだよね。こういうドラマ。やっぱり学校は聖域だからね。土俵の中で人を殺しても罪にはならない。学校の中で人を傷付けても、罪にはならない。

 生徒と教師に告ぐ! 法律は守れ! 学校の中だからって、何をしても許されるとは思うな!

 そしてこのトピを見ている人達、来週から『僕たちの教科書
』を見ましょう。今週までの分は、レンタル・ビデオ屋で借りてこようね。


久しぶりのドラマ評
 久しぶりに面白そうなドラマに当たったので、さっそく宣伝を。

『わたしたちの教科書』

 学園ドラマと言うと、大人の言い訳に終始するものが多くて、実の
ところあまり好きではない。絶対悪の生徒たち。善意の第三者である
学校の先生。そして先生の善意に染まって生徒は過去の自分を全否定
し、過去の自分の人間性を全否定してまっとうな道に洗脳されていく。

 まあ、駄目教師の御伽噺だな。『女王の教室』見て感動している教
師に、自分や自分の子どもを絶対に任せたくない。

 だから、私が見る学園ドラマの前提条件は、教師が人間的な欠点を
抱え、自分自身も悩んでいること。生徒が成長するのに感化されて教
師も成長するという構成でないと見ない。

『GTO』も良かったが、主人公の鬼塚がちょっと美化されすぎてい
たので、まあ、三位かな。『チーム』、学園物と言っていいかどうか
分からないが、脚本家(君塚良一)が本気で問題に取り組んでいる姿
勢が読めて第二位。そして第一位は、同じ君塚良一脚本の『さよなら
小津先生』。華やかな人生から一転して挫折・転落、失意のどん底に
居るも、マネージメント技術を活用しながら問題児に接していく教師。
あくまで、問題を解決するのは生徒自身だという態度を貫いているの
と、生徒と一緒に、文字通り成長し、変わっていく小津先生がたまら
なく魅力的だった。

 今回のドラマは、この三本のドラマを足して三で割ったようなドラ
マ。問題を抱えた生徒たちを取り巻く大人たちがみんな問題児で、だ
からこそ学校問題に本気で取り組もうとする姿勢が見える。子どもた
ちの世界の重い雰囲気も、リアルだ。この閉塞感あふれた空気が、ゆ
っくりと浄化されていくのを、楽しみに見ていたい。

 現実の学校はそう簡単に浄化できないんだけどね。まあ、そこはド
ラマだから、カタルシスもありと言うことで。

 あんまり深く考えず、「だから今時の子どもたちは」とウダを上げ
て済ませたい大人は見ないように。おそらく、このドラマは本気です。


『医龍』最終回
『医龍』が終わった。医療ドラマにはいつも泣かされるが、今期も散々泣かされた。
 道で倒れた急病患者の胸にボールペンで穴を開け、指を突っ込む。とんでもないと言えば、こんなとんでもない医療ドラマも珍しい。
 それでも説得力があるのは、主人公が従軍医として活躍していたという設定があればこそ。つまり、完全に滅菌された環境で、安全に手術など、そもそも望めない環境で兵士たちを救ってきた医者なのだ。だからこそ、ああいう荒っぽいシーンも、納得して観ることができる。
 今回はとにかく、設定の勝利。従来の医療ドラマは、ちょっと有能な医者が、医学会の常識を内部から変えようとするドラマ。で、いつも結論は、やはりそれは難しいよねということになる。
 今回は、主人公が外部から、そもそも医学会の常識が通用しない世界からやってくる。で、外部の目から医学会を見れば、お前ら馬鹿か、無能かと、素直に思うことができる。この辺りが、設定の妙。『ブラックジャックによろしく』も、『Dr.コトー診療所』も、かすんでしまうくらい、今回のドラマの設定は素晴らしかった。

 もう一つ、設定がいいなと思ったのは、「チーム」という概念を前面に押し出してきたこと。

 これまでの医療ドラマは、一人の天才が凡庸な医者に混じって光るという設定が多かった。今回は、主人公を中心にして有能なスタッフが集まってバチスタ・チームを組むというもの。いわば、医学会を舞台に「水滸伝」をやった訳で、これも新しいよね。

 一つだけ、気になったこと。バチスタ手術のオーバー・ラップ法という術式。あれ、どこかの国のどこかの学者が開発したものじゃないの? 他人の手柄を、とっちゃ駄目だよ。もし原作者のオリジナルだとしたら、医学の素人が適当なものでっち上げちゃ駄目だし。

 ラスト・シーンは、素直に従来の術式で手術して成功しましたでよかったんじゃないかな。それで、十分感動できたし。

 まあ、今期、ナンバー1のドラマでした。
『野ぶた。をプロデュース』
 野ぶた。やっぱり好きなので、また書いてしまった。次回、最終回か。好きなドラマが終わる時は切ないなあ。

 結論から言うと、今回の展開はまずい。前編を通じて、育ててきた敵役、こんなに簡単に屈服させていいのか。せめて今回の展開は、最終回までひっぱるべきではなかったのか。修二の転校の話が次回どう展開するかは分からないが、それを今回に持ってきて、最終回でいじめっ子との最終対決となるべきじゃないのか?

 まあ、いじめっ子の降参の仕方はこれでよし。このドラマの全体の流れというのが、エキセントリックな同級生たちが、一番まともな野ぶたの気持ちに触れて惹かれていく。はみだしっ子の野ぶたがいつの間にかみんなの中心になっているという展開。それはそれで王道だと思う。

 でも、そうだとすると、今回のエピソードのほとんどはやはり最終回の展開だろう。なにか、今週の展開でほぼ全ての解決が付いてしまって、あとは修二くん、元気でいってらっしゃいという気分になってしまう。

 まあ、見てみないと分からないが。最終回。それと、原作も読んでみなければ。

 在庫情報。本やタウン。45冊から44冊。一冊減。ジュンク堂池袋本店。3冊変わらず。おそらく、更新無し。