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Author:越後屋
 アダルト限定のブログです。18歳未満の方は読まないでください。

 官能小説家越後屋と申します。SM変態小説を書いています。書いている本人も立派な変態です。それでもいいと言う方、よろしくお願いします。

『関西発文藝エロチカ』

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緊縛写真館
私は、作品の中だけでなく、現実でも緊縛を楽しんでいます。ここには、私の緊縛作品を掲載していきます。
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見あたらない
 今日が私の本の、初めての出版日。ということで、内心、どきどきしながら書店に足を踏み入れた。

 ところが、並んでいない。阪急梅田駅のブック・ファーストにも、紀伊国屋にも、JR大阪駅のブック・スタジオにも無い。

 まあ、私の本だけがない訳ではなくて、今回、幻冬舎アウトロー・フェア対象として出版された文庫本はどれも並んでいないので、何かの事情で配送が遅れているのだと思うのだが、やはり不安になってくる。何しろ、自分の小説が本になるということだけでも信じがたいのだから、本当に、書店に並ぶのだろうかと、疑心暗鬼になってくる。

 そう思って見ると、アウトロー文庫の棚のスペースが妙に狭く感じられてくる。なんとなく見ていた時はなにも感じなかったのだが、今出版されているアウトロー文庫の全ての本に対して与えられているスペースがたったこれだけなのだと考えると、私の本のために割かれるスペースなど、いくらもないのではないかと思えてくる。

 そんな私の不安を尻目に、宮部みゆきさんの『理由』の文庫版が縦四列、横六列で平積みにされている。それぞれの山に二十冊近くの文庫が積まれていて、この一冊だけで、ざっと考えて五百冊近くの本が置かれている計算になる。改めて、宮部みゆきさんのすごさを感じた。

 私の側の立場の変化で、書店という場所の風景の見え方が全く変わってしまった。もしかすると、私が平常心を持って書店を歩くことは、二度とできないのかもしれない。

 書店は、戦場だ。