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Author:越後屋
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 官能小説家越後屋と申します。SM変態小説を書いています。書いている本人も立派な変態です。それでもいいと言う方、よろしくお願いします。

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私は、作品の中だけでなく、現実でも緊縛を楽しんでいます。ここには、私の緊縛作品を掲載していきます。
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だめんず・うお~か~(1)
 今期のドラマでのマイ・ブームは、「だめんず・うお~か~」だ。

 ドラマじゃなくて、漫画。今期にドラマ化されたのがきっかけで漫画を読んで、その影響で、どのドラマも「だめんず」の視点で見てしまった。

 ということで、今期のドラマの「だめんず」度を勝手に診断。

 先ず、『僕の歩く道』。

 このドラマのヒロイン、松田都古ちゃんは、完璧な「だめんず・うお~か~」だな。若い開業医(獣医)と不倫の関係に。妻とは別れて君と結婚するという言葉が嘘なのが分かっていて、別れられない。

 ところがこの開業医の妻、この開業医と離婚してしまう。開業医、ふられたのは自分であるのを隠して、都古ちゃんのために妻を説得して別れたふりをして、都古ちゃんに求婚。

 まあ、騙されるわな。で、この開業医と結婚してしまうのだが、結婚してみて、前の奥さんが出て行った訳が分かる。この開業医、伴侶のことを少しも考えてやらない。24時間、自分のためだけに生きるロボットであることを要求する。力の暴力は使わないが、言葉の暴力で都古ちゃんをボロボロに打ちのめしていく。

 それでいて、都古ちゃんの友達の前では良い夫を演じたがる。まあ、見栄っ張りだな。

 それで、結局、この開業医、都古ちゃんにもふられてしまうのだが、そこでの都古ちゃんのセリフ。

「テルが私を必要としていたんじゃなくて、私がテルを必要としてるの」

 でも、これ、「だめんず」じゃないか?

 倉田さんによると、「だめんず」の一つのパターンは、「この人は私が居ないと駄目なの」という思いから、自分を必要としてくれていると思える相手をどんどん好きになってしまうというパターンらしい。

 都古ちゃんがテルを選んだのは、もしかすると、開業医よりも強く、そして純粋に都古ちゃんを必要としてくれているからじゃないだろうか。つまり、このドラマは、「だめんず・うお~か~」が、一人の「だめんず」から、次の「だめんず」へと移っていった話、ということになるんじゃないだろうか。

 断っておくが、私はドラマの質を問うている訳ではない。このドラマ自体は、私は好きだ。主人公のテルだけでなく、脇役の一人一人のキャラクターに優しい目が行き届いている。ラスト・シーン、テルと都古ちゃんが自転車で並んで去っていくシーンは、チャップリンの『モダン・タイムズ』のラスト・シーンを髣髴とさせて、ジンときた。

 でも、やっぱり都古ちゃんは「だめんず・うお~か~」だと思うんだよね。

『僕の歩く道』、「だめんず・うお~か~」度、8。