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Author:越後屋
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 官能小説家越後屋と申します。SM変態小説を書いています。書いている本人も立派な変態です。それでもいいと言う方、よろしくお願いします。

『関西発文藝エロチカ』

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私は、作品の中だけでなく、現実でも緊縛を楽しんでいます。ここには、私の緊縛作品を掲載していきます。
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だめんず・うお~か~(4)
「だめんず」度診断シリーズ、その4。

『のだめカンタービレ』。

  千秋先輩、彼は典型的なDVタイプの「だめんず」。

 慕って寄ってくる「のだめ」を殴る、蹴る、突き飛ばすの乱暴狼藉、漫画的なシチュエーションの中でつい笑ってしまうが、現実にこんな奴が居たらちょっと引く。

 それでも、「のだめ」相手のうちはまだ良い。勝手に家に上がり込んでやりたい放題されては、怒りたくもなる。

 だが、自分に近付いてきた人間に、反射的に攻撃モードに入る行動パターンは、相手が「のだめ」以外の時も変わらない。好意で話しかけてくれているのに、それはないだろとか、何をされたわけでもない相手にその口の利き方はないだろというシーンが随所にあった。そもそも、この性格の人間が周りの誰もに好かれているというシチュエーションが、冷静に考えてみると理解しがたい。

 全体を通して見ると、これは千秋くんの成長の物語。だから、彼のものの見方も少しずつ変わっていく。周りの人間にも次第に心を許し始め、最後には「のだめ」を愛している自分に気付いたりもする。まあ、そこら辺りが救いと言えば救いだろうか。「だめんず」な自分に気付いて、変わっていくところが。

 でも、根本的なところでは、少しも変わっていない。ある意味、そこはリアルだ。「だめんず・うお~か~」の哀しさは、「だめんず」がいつか変わってくれることを願いながら、結局「だめんず」は「だめんず」のままという点にあるのだから。

 でも、千秋先輩のキャラクターって、暴力的なところをのぞけば、少女漫画の二枚目の典型的なパターンだよな。それも、悪ぶってる二枚目が、ヒロインに心を許し始めて、ちょっと人間的な一面を見せ始めたくらいの頃の、あれ、ちょっと可愛いじゃないかくらいの二枚目キャラの典型のような気がする。

 些細なことで怒り、ヒステリックな話しぶりで文句を言う。それって、本当に人間的なことなんだろうか? 本当にそれが、ヒロインに心を許したということなんだろうか?

 もしかすると、少女漫画家って、基本的に「だめんず・うお~か~」なんじゃなかろうか。少女漫画の恋愛パターンって、基本的に「だめんず・うお~か~」の恋愛心理に支えられているんじゃないだろうか。

 そう仮定してみると、少女漫画的世界観の中で、「のだめカンタービレ」は善戦している方かな。「だめんず」恋愛話の方に引っ張られず、千秋くんの成長物語としての視点を最後まで保っていたところがよかったかな。

 文句を言いながら、このドラマは毎回楽しみに見ていた。そしていつも、こちらの期待を裏切られなかった。できれば、続編か番外編を作ってほしい。お願いします。

『のだめカンタービレ』、「だめんず』度、6。